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二回目の窯焚きも無事終了!

第二回目の窯焚きは 既に一度経験済みなので計算が出来ます!

8月7日
昼頃まで柚薬掛け。午後から窯詰め夜を、火入れて朝までガスであぶります。
クルー も入れ替えました。AさんとRさんが入れ替わりました。

火入れした翌日8日、
Aさんの娘が来訪する日。
夜組みは皆で70キロ以上離れたグランドプレーリー空港にお出迎え。
高校一年生が一人でバンクーバーからシアトルへ、そしてシアトルから
バンクーバー経由エドモントン、グランドプレーリーと飛行機を乗り継いでの長旅!
時代は変わったモノです。

私が初めて海外旅行した1972年は村中の人達からワラジ銭と云って
餞別を頂き、生きるか死ぬか!なんて時代でしたけど、
今は気軽に飛行機を乗り継いであちこち旅が出来る子が増えた様です。

窯場に到着後、夕食を済ませると夜組みに代わらなくてはならないのです。
Aさんは大張りきり!一睡もしないで薪を焚き続け、私とTさんは近くでウトウト…
女性が窯焚きなんて少し前なら考えられない風景でした。

1135度で昼組みと交代して、すぐに前回に上手く温度を上げる事が出来た
ガスと薪を併用した焚き方に替えました。
温度は見る間に上がり、3時頃には目標の1250度になりそれから塩を投入。

終了したのは丁度ビールタイム!
全員で今回のスケジュール全て無事終えられた事に乾杯~!
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by teradabizan | 2006-09-28 21:19 | 日々の出来事

苦労が報われた窯出しでした!

8月5日
窯だし 初めての塩窯焼成の作品は、私の調合した灰柚に更に塩柚が掛かり
何とも言えない妖しい光沢を放っていました。

80時間近い苦労が報われた瞬間です。
私の焼き物人生はこの瞬間を求めて居るとしか言えないほど 感動的です!
窯内はまだ100度以上有りますが、何のためらいも無く自然に体は奥へ奥へと
のめり込んでいきます。
約2時間ほどで総ての作品を出し終えると、ようやく興奮状態は治まり
一点一点の細かな分析を始めます。
今回の窯から焼き出された私の作品は約150点。
無我夢中に窯だししたその一点一点を窯内のどの位置に置いてあったモノなのか、
かなり正確に覚えているから不思議です!

闇雲に出している様だけど出す瞬間、次にこの位置にはどんな作品を入れ様か
どんな土を使い 、どんな柚薬を掛けて どんな焼き方をしようかと、
窯だしが終わった時には次の窯詰めの構想は総て出来上がっているのです!

私はこんな状況を良くこんな風に例えます。
将棋の名人が総ての手を 即座に再現出来る この戦いが150手で終わったとして
135手目は?と質問されると 即座に答えているところをテレビで見た事が有ります。
私達にとっては考えられない出来事ですが プロですから!と総て覚えている事が
当然のごとく質問に受け答えていました。
将棋には定跡と言うモノがあって一手打つと百手先まで読み取れると言う事を
聞いた事が有りますが、焼き物にも良く似た事が言えて窯出しされた作品を見ながら
次の一手を考える事が一番の楽しみで有り、創作の様な気がしてなりません!

第2回目の窯焚きは明後日7日の夜、一回目を参考に私流でやることになりました!
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by teradabizan | 2006-09-26 08:27 | 日々の出来事

いよいよ窯だし!

2日間の冷却期間を於いて窯出しです。
丸3日間以上焚き続けた窯はそう簡単には冷めません!
前日の夜から少しづつ扉のレンガを取り外しては覗き込み、
窯内がどんな感じになって居るか様子を見ます!
この時が焼き物師にとって、一番トキメク時間帯です!勿論カナダ勢も同様!。

今回の窯には皿類はあまり入っていないので、 多少高い温度で扉を開けても
冷め割れする問題が少ない筈!…なんて勝手に自己判断して勝手に納得しながら
一つ又一つと扉のレンガが外して行くのです!

焼き物師になって35年、
その間に何拾回、何百回と無く同じ失敗を繰り返して来た事か!
あと数時間が待て無かった為冷め割れの憂き目を見て来た事か…失敗は成功の元と
言うけれど、この窯だしに関してだけは 死ぬまで同じ失敗を繰り返す気がして
ならないのです!

カナダ勢も全く同様で、
トキメイて逸る気持ちを押さえきれずに失敗を繰り返す事は
世界中の焼き物師が永遠に抱えるテーマなのでしょうか!
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by teradabizan | 2006-09-23 09:02 | 日々の出来事

第一回目の 塩窯焼成。

第一回目の塩窯は7月31日
窯詰めの夜火入れ 夜組と昼組に別れての窯焚きです。
夜組は私 R子さん G老師 T夫氏 とC氏。夕方9時から朝の9時までの12時間。
昼組はD氏 F君 A子さん T夫人 Kさん 全体の総指揮官としてBibiさん!
始めの6時間ほどはD氏一人がガスバーナーを燃やして400度位まで上げ、 その後は
ガスと薪を併用します。600度位になったら薪だけを焚く本格的な窯焚きになります。

私達夜組みに代わった頃は丁度一昼夜24時間経過 温度も1000度と順調に来ました。
その後の12時間は夜組みの焼成で1100度 何とかノルマ達成と言った感じで
昼組みに代わりました。
私の現在使用している薪窯のほとんどは本格的に温度を上げようと思えば数時間で
目標の1250度まで達します。しかしこの窯はいくら温度を上げようとしても
なかなか上がらない…そんな窯焚きほど疲れる仕事は無いのです!
昼組みの12時間は最高が1170度 そして交代した時には1135度辺りを
行ったり来たりしていて、既に48時間は経過して私達夜組みに交代。
昼組みの者達には明らかに疲れが見られます。

3日目
窯の熱は外側まで伝わって来ている 身長1メートル50センチほどしか無い
R子さんが必死に頑張る! されど温度は一向に上がらない!
またこの日の夜は冷え込みが強く、明け方霜が降りるほどでした。
庭の花は半分以上凍ってしまいました。

朝昼組みに代わる頃総指揮官Bibiさんが窯の前に座り込み、
夫のD氏とあれこれ議論してガスと薪を併用する事にしたらしい。
私達夜組みは朝の食事とシャワーを浴びてから窯前で様子見。
温度は何をしても上がら無い…むしろ下がって1100度を割り込んでしまった。

Bibiさんは最高温度は一応温度は1170まで上がったから、
もう塩を投入してしまおうと言う。
D氏はガンとして聞かない。
今塩を入れても全く意味が無い。兎に角温度をどのようにして上げるかを考え様と言う。
今回の窯焚きは全てBibiさん達に任せて有るので 、私にはあまり意見を求めてこない。
時間はどんどん経過して行く。最後にはD氏は怒って窯場から離れてしまい
最悪の状態になってしまった。
仕方無く私はこの窯の、今まで数回焚いた時のデーターを読み返してみる。
何回か同じような経緯が見られるがいずれも最後にはキッチリ焼けていた。
私の判断でダンパーの引き加減とガスと薪の調節を始める。
温度はどんどん上がり始め、1時間足らずで1200度を突破。
その後も上がり続けました。

こうなると何でも出来るし疲れも忘れるし薪の調節も遣り安い。
3時間ほどで目標の1350度まで上がりD氏を呼び返して塩の投入を始める。
80時間弱の戦いは終わる。
終わってみればどうってことは無い気持ちの良い窯焚きであった。
夕方は昼組み、夜組み全員でハッピータイム一杯飲んで久しぶりにゆっくり眠れる!

さて窯だしは!!
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by teradabizan | 2006-09-22 07:19 | 日々の出来事

各地から塩窯焼成の為いろんな人達がビビ スタジオに集合しました。

7月24日
T夫妻来訪。彼らはカルガリーからレンタカーを借りて約10日間バンフ ジャスパーで
山登り、トレッキングなどしながらゆったりとした旅をして来た様です。
ご主人は大企業を定年退職後 窯業学校の専攻科で勉強中、
連れ添う奥様は外国旅行が大の趣味でカナダ等は毎年旅行しているとか。
実に現代風の生き方を実行しているプラスを生きる夫妻です。
26日27日28日とエドモントンに行き、そこでレンタカーを乗り捨てて再びバスで
グランドプレーリー帰って来ました。

7月28日
O親娘、うち母親のみ来訪。バンクーバーまでは親娘一緒に来たのですが
そこから高校一年生の娘はシアトルへ。
昔20年以上前に父親がホームステイした家に行くとか。
バンクーバーで娘と別れエドモントン経由グランドプレーリー空港に降り立った母親は
20㌔以上有るかと思われる作品群を手荷物で持し
塩窯焼成に参加するのだと勇み来訪!

8月1日
モンタナ州ミズーリーからG老師と、その弟子で運転手のC氏が、
彼等は丸二日間掛けて1700キロの道のりを車でひた走って来訪。
G老師は大徳寺で17年も修行した臨済宗の禅僧で29年前アメリカシアトルに派遣され、
数年前に独自で構築した寺を後輩達に譲り、今は禅僧兼陶芸家。
抹茶碗と仏像作りにのめり込んでいるとか。
私の執筆した本を読んでから時々電話で質問して来たり
手紙を頂いたりする間柄になっていました。
この夏私がこの地にて長期間滞在して製作することを聞きつけて
塩窯焼成に参加したいと来訪!

その他私がカナダに来た時は必ず来訪するするJ氏とその友人でカメラマンのJu氏は
500キロ以上離れたエドモントンから参加。
既にこのスタジオで一年以上研修しているRさんなどなど、
総勢15人が一つ屋根の元でという共同生活になりました。
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by teradabizan | 2006-09-17 09:47 | 日々の出来事

未経験の塩窯

窯はデレクさんが築いた塩窯を使う事にしました。

穴窯で最も特徴的な灰被りの作品は、豊田に有る清豊寺古窯苑で
すでに何回も焼き、ロンドン展に向けての作品はかなり出来上がっています。

しかし穴窯はまる三日半、窯を焚き続けなければならず、
今回はその為の人員が揃っていない 頭数は有ってもどれだけ
経験が積まれている人なのか把握出来ていないのです。
まだ焚いた事の無い未経験の塩窯を焚く事はかなりの冒険だが
一度はチャレンジしてみたい。出来れば二回の焼成を試みたい!
何故なら一回目は経験者ビビ、デレク、コンビがどんな焚き方をするか
窯がどんな性格を持っているかなどなどの様子見ししたく。
二回目はその経験を参考にして独自の窯焚きをして見たいのです。
スケジュールをビビさんと話し合い決定していきましたが、
出来るだけ多く製作に時間を使いたいということと、デレクさんが二回の
3泊4日間のカルガリーとエドモントンで開催されるフォークフェスティバルに
行く事もあり、朝のミーティングは毎日行われ、
カレンダーはスケジュールで真っ黒になるほどでした。

ほぼ作品作りを終えた頃日本から第一陣としてT夫妻来訪!
日本組のドタバタ劇場の始まりです!
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by teradabizan | 2006-09-15 08:54 | 日々の出来事

作陶三昧の日々が始まりました。

Bibiスタジオは二棟の家が有ります。
一軒目は、ビッグハウスと呼んでいる私達が寝泊まりする家。
この家は3つのシャワールームと5つの部屋 かなり広い居間と本を読む部屋
ダイニングキッチン 柚薬置き場と事務所、それに二階建てのスタジオが付いた家です!
もう一軒はBibi夫妻の住む屋根が日本家屋の様な家です。
その他ロバの家と窯場が有ります。およそ都会では考えられない広さです!
私の部屋はこのビッグハウスで一番良い部屋でベッドはダブル、
サイドボードには電話がありシャワールームとトイレも有る広い部屋です。

朝8:00時起床ですが、時差の為4:00時頃に起きてしまう事たびたび。
いつもだと何とかもう少し眠らなくては!と思ったりするのですが、
ここに滞在している間はそんな気持ちはまったく無く、
早く目が覚めたらベッドの中でゆっくり読書、そのうち眠くなったら又眠る。
兎に角自然体の生活です。
ブレックファーストは9:00時にBibi夫妻の住む家へ。約100メートル離れているでしょうか!
既にビビさんはコーヒー片手にスケジュール表とにらめっこ。
グッドモーニングと声を掛あうと、早速窯はどの窯を使うか 何窯焚きたいか 何時も焚くか
スケジュール表に書き込みます。

ビビ早さんと話していて一番困る事は言葉。
ただでさえ70パーセントしか理解能力が無いのに、話がアチコチに飛ぶ。
例えば窯焚きの日を決めようとしている時、窓の外に鳥を見つけると
過去に有った自分とその鳥との出来事を話し出し、窯焚きの日の話は当分お預け。
良い思い出だった時はニコニコ顔で楽しく話し、悪い思い出だった時の事だと涙しながら話す。
こんな時間が毎日一時間以上…時には二時間に及ぶ事も有りました。
こんな平和で静かな一日の始まりがこれから暫く続きました。
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by teradabizan | 2006-09-08 07:55 | 日々の出来事

カナダ紀行三回目

7月11日
今日から製作開始 。HYTHEのビビスタジオは私の貸切。
白黒と金毛の虎 その二匹の猫意外は私だけの空間。
三面の窓から見える景色は大平原と空と雲 人も動物も車も何も居ない
気候も暑からず寒からず、最高の条件で製作出来ました。
出発前は体調不良と留守中の仕事の事などなど不安が一杯でしたが、
遠く離れてしまうとそんな心配や不安は大草原に吸収されてしまった様です!
この窯場には、2000年に私の築いた穴窯・以前から有るダウンドラフトの
窯・4~5年前にビビさんの夫デレクさんが築いた塩窯と、三基の薪窯が有ります。
更にまずまずの大きさの電気窯。
(カナダの陶芸家の多くはこの電気窯だけで焼成している様です)

まずはどの窯を使うか 焼き物はこの窯選びが最も大切です。
今回私の選択した窯は塩窯。
今まで、穴窯の二房目に築いた塩窯は何度か焚いた事は有るけど、
デレクさんの築いた塩窯を焚いた事は一度も無く、
窯の構造からしてこの窯でよくも1300度まで温度を上げているな、
どの様にして温度が上がるのか一度試してみたい!また本格的な塩柚も遣ってみたい!
そんな気持ちからこの窯を選びました。

塩柚に合いそうな粘土を数種類ビビさんが準備して於いてくれていました。
カナダの粘土でロクロを挽くと急に上達した気分になります。
なぜならロクロ挽きし易い粘土だからです。また手捻りにも適し形作るのには最高の粘土が
多種多様に有ります。しかしどの粘土も硬く焼き締まるので
お茶の世界にはどうかと思われます!いずれにしても相当無理の出来る粘土達です!

追伸: cobaちゃん次は何にチャレンジしますか!
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by teradabizan | 2006-09-01 07:15 | 日々の出来事