人気ブログランキング | 話題のタグを見る

博多祟福寺への納品を終えて しばしの休息です。

博多祟福寺への納品を終えて しばしの休息です。_f0042610_111193.jpg

九州博多の祟福寺は黒田如水、長政の菩提寺です。この九州軌っての名刹に昨年新しい住職が入られました。満を持して来月10月3日晋山式が行われます。その時に使われる引き出物の依頼を受けたのは丁度一年前 粘土の採取に始まり制作、薪の準備は乾燥を考慮すると半年以上前しておかなくてはなりません。素焼き前の形等の吟味、絵付け、釉薬掛け、窯詰め、焼成、織部釉の渋抜きそして最後の選別、箱詰め、包装 62歳にして今後の陶芸活動はどう有るべきかを問い直す一年間でした。9月17日午前中寺に納品して全てを終えたら暫くは休みたいと思っていたのですが 全然そんな気は起こらず 次なる目標が溢れ出て来てどこから手を付け様かと迷っています。 確かに今年の夏は二回ののぼり窯焼成で疲れ果てはしましたが 目標を定めて邁進すれば疲れよりも喜びの方が遥かに大きく 休んでぶらぶらしているより制作していた方が疲れ無いのが陶芸家なのでしょうか? 今回の仕事を是非とも見せたかった人がいました。入沢美時氏です!昨日春疾風のごとく人生の幕を引いた氏!陶芸専門誌を袈裟懸けに大刀で振り下ろした
人!氏は二十年ほど前突然私の前に現れ陶芸誌[陶磁郎]を創刊したのです。 私は廃刊されるまでの二十年間ある時は激論し叱咤されたり激励されたり、私の陶芸活動には切っても切り離せ無い人でした。今は亡き入沢美時氏に今回の織部茶碗創作過程を一部始終見せられ無かった事が残念でなりません。
by teradabizan | 2010-09-21 11:11 | 未分類
<< ペピ‐K&寺田康雄コラボレーション 一年掛かりの茶碗作りにようやく... >>